心地よい暮らし

主婦のおうち時間とソロ活

MENU

【読書感想文】盲目的な恋と友情

 本ページはプロモーションが含まれています

 

 

 

『盲目的な恋と友情』辻村深月

 

SNSを徘徊していたら、辻村深月さんが面白いというのを見つけて、

ずっと気になっていました。

 

私が初めての辻村作品に選んだのは『盲目的な恋と友情』。

 

面白かった。一気に読めました。

 

この作品は登場人物ふたりの目線で書かれています。

一つは主人公である「一ノ瀬蘭花」目線で、

もう一つは主人公の友人である「傘沼留利絵」の目線で。

 

女性の中にある嫉妬の感情や無意識的に人を下に見てしまうような

(マウントする)姿が読んでいてヒリヒリしました。

 

でも、こういった感情って誰しもが持っているものだと思うし、

経験したことがあると思うのです。

 

自分は一番でありたい。

 

私は承認欲求が強い方だと思います。

 

「私を認めてほしい。」「私のことを見て。」

っていう気持ちがいつも心のどこかにあります。

 

それは、例えば学生時代。

仲の良い友達同士の中でも、「私が一番慕われている。そうであってほしい。」

って思っていました。

 

だから、仲の良い子が他の子と親しげにしていると、

やきもちを妬いてしまったことがあります。

 

社会に出て仕事をするようになってからも、

「私はあの人よりは仕事ができる。」なんて傲慢になって人を下にみたりして、

今、思うとなんて自意識過剰で恥ずかしいんだろうって思います。

 

 

自分が認められなかったとき、選ばれなかったとき、

ひどく落ち込んで傷つくけど、それを悟られないように平気なふりをして。

 

傷ついている自分を周りに知られたくないというよりは、

「傷ついている自分を認めたくない。」っていう気持ちが大きかったと思います。

 

留利絵は幼い頃からのコンプレックスで

誰よりも「選ばれたい」という気持ちが大きくなり

少し異常なまでの承認欲求の強さを持っています。

 

そんな留利絵を見て、昔の自分を思い出しました。

 

だけど、どんなに周りに評価されようとも、

自分が自分を認めていなければ、承認欲求は小さくならないんですよね。

 

人は最終的には「自分に認められたい。」そうです。

 

何があろうとなかろうと「そのままの自分でいい。」そう思えるようになりたい。

 

この本を読んでそんなことを思いました。

 

 

 

にほんブログ村 主婦日記ブログへ
にほんブログ村

 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 暮らしを楽しむへ
にほんブログ村